今、日本ではどんな系統が飛んでいるのだろうか。おそらくみなさんも興味をお持ちのことと思う。
よし、調べてやろう! というわけで、03年春季活躍鳩について、『レース鳩』誌に掲載された優入賞鳩特集439羽の血統を1羽1羽チェックし、どの系統が何回血統書に出てくるかカウントしてみた(具体的調査法は下記。ただし日本の系統は含まれていない)。
こんな酔狂なことをする人間はほかにいないので、一応日本初の試みです。
5回以上カウントされた系統は表1の通り。
予想されたとはいえ、それにしてもヤンセンが群を抜いて多い。93回登場は2位以下をぶっちぎりで引き離している。2位はローセンス44回、3位ヤン・アールデン35回。1位、2位、3位とも、70年代後半・80年代前半にブームとなり、いまだに強い人気を保っている点で共通している。4位ファンブリアーナの人気の根強さも驚異的だ。デルバール、ステッケルボード、カトリスなどおなじみの系統も顔を出している。また、オペル、ゴードン、シオンなどクラシックな血統もいまだに飛び続けている。
表2は10回以上カウントされた系統について棒グラフに直したもの。 |
表1 活躍鳩439羽の血統構成に5回以上出てくる系統 03年編 |
鳩舎名 |
回数 |
鳩舎名 |
回数 |
鳩舎名 |
回数 |
ヤンセン |
93 |
フェルハイエ |
10 |
ファンデウェーゲン |
6 |
ローセンス |
44 |
スマル |
10 |
ブラークハウス |
6 |
ヤン・アールデン |
35 |
インブラヒット |
10 |
カトリス |
6 |
ファンブリアーナ |
29 |
ファンネ |
9 |
ブッシャール |
6 |
ファブリー |
18 |
エンゲルス |
9 |
ヤコプス |
5 |
ゴードン |
17 |
グロンドラース |
8 |
ライマーカー |
5 |
D.マタイス |
17 |
クラック |
8 |
ポール・ジルモン |
5 |
ルド・クラーセン |
13 |
ホーベン |
8 |
ダワンス |
5 |
ホフケンス |
13 |
バンホープ |
7 |
バンリール |
5 |
オペル |
12 |
ヤン・テーレン |
7 |
スカーラーケンス |
5 |
デルバール |
12 |
ダーネンス |
7 |
ファンスピタール |
5 |
ステッケルボード |
12 |
ツールニール |
6 |
ファンワンロイ |
5 |
モイレマン |
11 |
カイパー |
6 |
スケルケンス |
5 |
ペーテルス |
10 |
デニス |
6 |
ルーテンツ |
5 |
フェルストラーテ |
10 |
シオン |
6 |
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血統分析の調査方法
『レース鳩』誌に掲載された優入賞鳩特集などについて1羽1羽チェックし、439羽についてどの系統が何回出てくるかカウントした。
たとえば、父方祖父のところに1回出てくれば、1回とカウント。同様に母のところに1回出てくれば1回とカウントした(したがって、その活躍鳩に占めるある系統の血の濃さはこの調査では無視されている)。また、カウントの重複を避けるため、たとえば父のところにヤンセン系と書かれていて、父方祖父にもヤンセン系と書かれている場合、カウントは1回とした。
調査資料 『レース鳩』誌03年5月号〜11月号
調査対象レース Rg・地区N(各3位まで)、桜花賞・GN(各優勝)、会長賞
表2 活躍鳩439羽の血統構成に10回以上出てくる系統 03年編
日本初の試み! 活躍鳩439羽の血統を徹底チェック! |