「Four Seasons in one day(1日のなかに四季がある)」といわれるほど天気が変わりやすい 英国・スコットランド エジンバラ地方。ゴルフの難所として有名なセント・アンドリュースに代表される ように、1日中強い風が吹く世界でもある。また、恐竜伝説で有名な ネッシーのネス湖周辺は深い 森の中にあり、猛禽類が多く生息。世界でも最悪の鳩レース難所といわれている。このような厳しい 環境のなかで長い年月をかけて培われたエジンバラ系は、決してへこたれない不屈の根性鳩であ る。 エジンバラ系とは、1998年に守屋鳩舎がエジンバラにおいて発見した、スコットランド在来系系譜と しては5代、100年に渡りヒューブラウン鳩舎が作り上げた系統であり、基礎系として銘血ユラン(アン トワープ種)を改良してスコットランド在来種とした。そして80年程前にブリーク系(ドクター・アーサー・ ブリーク)を異血導入して現在の系統構成になっている。尚ブリーク系の世界的銘鳩としてはミュニエ 号(1962年バルセロナIN、1963年バルセロナIN連続総合優勝)ならびにディーロ号(1960年バルセ ロナIN総合優勝)があり、ミュニエ号の両親はかなり血の濃いブリーク系である。 ブリーク系を異血導入した理由としては、ブリーク系はエジンバラ系と同じ銘血ユランを起源としてお り、これらはハンセーヌ系へと流れ、ジョルジュ・ファブリーやローガン系と同じ系脈をもつ系統だから である。 守屋鳩舎においては、1998年〜2000年にかけてエジンバラ号、スコットランド号、ニヤリーホワイト コック号、ブルーレディ号等14羽を導入して近親交配をベースとし、委託レースに出場している。 エジンバラ系の特徴としては、比較的雨に強い(スコットランドでは1日1回スコールが降る)のと鳩 が非常にきれいであり、大きさとしては中の中というところか。そして羽色は黒系、白系、黄系(エジ ンバラカラー)の3色の羽色がいろいろ出る。 尚2006年にヒューブラウン氏が急死され、後継者無しの為、ヒューブラウン鳩舎の100年の歴史は 終わりを遂げました。 |
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